COLUMNコラム

動物看護師の資格についてご紹介します。

動物看護師になる際には、さまざまな準備が必要です。仕事で使用する知識・技術の習得はもちろん、就職活動をスムーズに行うための環境や、業務に対する心構えなども重要となります。それぞれの準備を適切に行うことが、動物看護師になるためのポイントになるでしょう。

また、動物看護師になるためには「資格」の有無も重要です。どのような資格を持っているかで、動物看護師として活躍できる職場が変わることもあるでしょう。また、動物看護師の資格制度は、2022年から大きく変化しています。これから動物看護師を目指すのなら、必要な資格についてきちんと把握しておく必要があるでしょう。

そこで本記事では、動物看護師の資格についての最新情報を紹介します。

動物看護師になるために資格が重要な理由

動物看護師を目指す際には、どのような資格を取得しているかが重要視されます。なぜ学習過程だけでなく資格の有無が重視されるのか理ついて、以下で解説します。

動物看護師には専門性の高い業務が多い

動物看護師に資格取得が必要とされる理由には、専門性の高い業務の多さがあります。動物看護師は獣医師とともに、動物の診察や手術のサポートを行うのが仕事です。専門家である獣医師の側で業務を行うことから、その知識や技術についていけるだけの能力が求められます。専門性の高い能力があるかどうかを客観的に判断することは難しいため、分かりやすく実力を提示できる資格の取得に需要があるのです。

今後も動物看護師を目指す際には、関連資格を取得して専門的な知識・技術を持っている点をアピールすることが求められるでしょう。

動物看護師の仕事に役立つ資格とは?

動物看護師の仕事に役立つ資格には、いくつかの種類があります。以下で紹介する詳細を参考に、動物看護師になるために取得がおすすめされる資格についてチェックしてみましょう。

愛玩動物看護師

「愛玩動物看護師」とは、2019年に成立した「愛玩動物看護師法」によって新設された国家資格です。獣医療現場における業務の高度化や作業範囲の多様化が進むなか、動物看護師の役割はさらに重要なものとなっています。そこで動物看護師のスキルアップと獣医療に関わる人材のさらなる確保を目指して、動物看護師の国家資格化が決定しました。

従来は動物看護師になるために、特別な資格は必要ありませんでした。しかし愛玩動物看護師の登場によって、国家資格の取得が動物看護師への就職に欠かせない条件になります。

国家資格になったことで、愛玩動物看護師が対応できる業務範囲は広がり、例えば動物の採血や投薬、マイクロチップの挿入、カテーテルを使った採尿などの医療行為は、獣医師の指示を受けることで対応可能となるのです。その結果、愛玩動物看護師は業務独占・名称独占の仕事となるため、転職などがしやすくなると予想されます。

ペット栄養管理士

「ペット栄養管理士」とは、「日本ペット栄養学会」が認定する民間資格です。ペットの健康維持や増進に関する知識・技術を持つことを証明することで、資格の取得は叶います。資格取得後は動物看護師の他、ペット栄養管理士として動物病院やペットショップなどで働くことが可能です。

ペット栄養管理士の資格試験を受験するには、以下の条件のうちいずれかを満たす必要があります。

  • 大学で獣医学(獣医学科、獣医保健学科等)、畜産学(応用動物学・資源動物学・動物生産学・応用生命科学・応用生物科学・生物機能科学・生物資源科学等)、農芸化学(バイオサイエンス学科等)のいずれかを修了した人
  • 日本ペット栄養学会 認定委員会が認定する「ペット栄養管理士特別認定校」で、動物看護師統一認定受験資格を取得できるカリキュラムを受講している人
  • ペット栄養管理士の講習会を、A~C全て修了した人
  • 平成14年1月以降に開催された「ペット栄養管理者養成講習」を受講した人

以上の条件を満たした上で、受験の申し込みを行います。試験はマークシート方式から100問出題され、ペットフード総論、ペット基礎栄養学、ペット臨床栄養学が試験範囲です。受験手数料として10,000円が必要になり、支払いを行うことで受験に必要な受験票が送付されます。

参考:https://www.jspan.net/taikai/exam.html

リハビリ関係の資格

ペットの寿命は年々伸びていて、高齢化していることが近年話題となっています。「ペットフード協会」が行った「2021年の全国犬猫飼育実態調査」によると、飼育されている犬・猫の平均寿命は調査を初め以来10年で最長となっています。 10年前と比較すると犬は0.78歳、猫は1.30歳も平均寿命が伸びているのです。

平均寿命の伸びは、ペットと過ごす時間が増えるため喜ばしいことであります。一方で、高齢化したペットの運動機能低下等のカバーをするために、リハビリが必要になる点は飼い主さんにとっての課題となるでしょう。例えば筋肉量が低下してうまく歩けなくなったり、手術による機能障害でこれまでのように動けなくなってしまったりといったことが、高齢化したペットを飼育する際には考えられます。飼い主さんの生活スタイルによっては、ペットの高齢化に伴った対応が難しくなることもあるでしょう。

そのため高齢化したペットのリハビリを担当できる専門資格を持った動物看護師は、需要が高くなります。「WaN国際ペットワールド専門学校」の「動物看護師・リハビリ介護学科」「動物看護師・リハビリ・トリマー学科」では、卒業と同時に「リハビリテーションプラクティショナー」の認定証を取得できます。その他、「アニマルマッサージ」や「 ホリスティックケア・カウンセラー」など、リハビリに活用できる資格を取得可能です。リハビリ系の資格取得を目指すことで、高齢化するペットへの支援を行える動物看護師として仕事ができるでしょう。

参考:/10930/

トリマー関係の資格

ペットの健康や美容に良い影響を与えるトリマー関係の資格も、動物看護師の仕事に役立ちます。ペットトリマーは見た目を美しく整える過程で健康チェックを行えることから、動物看護師として働く際にスキルの応用が可能です。

例えばWaN国際ペットワールド専門学校なら、「サロントリマー検定」「グルーマー認定試験」などの資格を取得してトリマーのスキルを証明できます。「動物看護師・リハビリ・トリマー学科」や「動物看護師・美容学科」に入学すれば、動物看護師とトリマー関係の資格に加えて、ペット栄養管理士(動物看護師・リハビリ・トリマー学科ならリハビリ資格がさらにプラス)が取得可能です。

動物看護師として幅広い業務に対応できるようになるため、トリマーの資格取得も検討してみてください。

動物看護師になるには国家資格が必要?

動物看護師は2022年5月より施行された愛玩動物看護師法によって、国家資格化が決定しました。今後動物看護師になるには、国家資格である「愛玩動物看護師」の資格取得が必要になるのです。

動物看護師の国家資格試験は、2023年2月に実施される予定です。第1回愛玩動物看護師国家試験の「予備試験」は既にスケジュールが公開されていて、動物看護師統一認定機構のホームページから確認できます。

愛玩動物看護師の国家資格を取得するための準備ができるように、事前に試験日や試験の詳細は確認しておくのがおすすめです。

動物看護師に関する資格を取得するなら専門学校への入学がおすすめ!

動物看護師に関する資格を取得するのなら、「WaN国際ペットワールド専門学校」に入学するのがおすすめです。専門学校では動物看護師の関連資格を取得するために、さまざまなサポートが実施されているケースが多いです。試験対策を万全に行った上で受験ができるため、合格率も高くなっています。

例えばWaN国際ペットワールド専門学校の「動物看護師・リハビリ介護学科」の場合、統一認定機構の認定動物看護師の資格は4年連続100%(2019年度実績)の合格率となっています。同時にペット栄養管理士の合格率も6年連続100%(2020年度実績)となっているため、動物看護師に必要な資格を高確率でそろえられます。

動物看護師の専門学校は、今後必須となる国家資格への受験対策もサポートします。国家試験を受験するには「動物看護師に関する大学や専門学校で3年以上学ぶ」必要もあるため、専門学校への進学自体が動物看護師になるために欠かせない過程になるでしょう。

まとめ

動物看護師になる際には、関連資格の取得が推奨されます。まずはどのような資格が役立つのか確認し、取得のための準備を進めてみましょう。

そして動物看護師になる際には、国家資格の取得が必須となります。国家資格の取得者は就職先の企業や施設に対して高い能力があることを証明できるため、今後動物看護師の需要を高める結果にもつながるでしょう。この機会に動物看護師の国家資格についての詳細も、同時に確認してみてください。