水族館職員のリアル
来場者を笑顔にする
華やかな水槽展示やイルカショー
その裏では、水族館職員が
日々の飼育やお世話を行っている。
同じ地球に生きる海洋生物を守り、
その魅力や命の尊さを子どもたちに伝えていく。
そんな「水族館」で働く
5人のプロフェッショナルを紹介します。
来場者を笑顔にする
華やかな水槽展示やイルカショー
その裏では、水族館職員が
日々の飼育やお世話を行っている。
同じ地球に生きる海洋生物を守り、
その魅力や命の尊さを子どもたちに伝えていく。
そんな「水族館」で働く
5人のプロフェッショナルを紹介します。
水族館で活躍する5人がその土台となる知識や経験を積んだのが、
国際ペットワールド専門学校(WaN)。
数ある専門学校の中で、WaNを選んだのはなぜでしょうか?
日本海に面した新潟は、潟を多く様々な水生生物や生き物が生息します。白鳥などの渡り鳥が世界中から飛来する地域としても有名です。フィールドワーク実習では自然に生息する生き物の調査を行いながら環境保全を学びます。
新潟県にある4つの水族館をはじめ、国内研修では様々な水族館で水生生物の飼育・展示方法を現場で学びながら海洋生物の魅力を表現するスキルを身につけます。
国内に留まらず世界で活躍されている海洋生物、自然環境のプロからの直接指導で、世界で経験をした貴重な知識と広い視野を学び、海洋生物・自然環境のプロを目指します。
海洋生物の飼育、トレーニングなどを通してお客様に海の生き物の魅力を伝える!
イルカと信頼関係を築きながらイルカの飼育やトレーニング、ショーを行う!
未知なる世界へ導く潜水のプロフェッショナル
水中呼吸気をつけて潜水の業務に就く際に必要な国家資格。高気圧で暗い海中には危険も多く正しい知識が求められます。
コースを終了すると、受けたトレーニングと経験の範囲内※1で、監修者なしのダイビング※2ができるようになります。またダイバーとして必要な知識・スキルを身につけた証明として、PADIからCカードが発行されます。※1「受けたトレーニングと経験の範囲」とは、コースで使用するダイビングスポットで経験した海況(水面のコンディション、透明度、水温等)や、経験した深度、その日使用した器材(道具)などを指します。※2「監督者なしのダイビング」とは、バディ(一緒に潜るパートナー)と一緒に自己責任でダイビングを楽しむことを指します。
https://www.padi.co.jp/
動物の愛護及び管理に関する法律の手指に基づき、愛玩動物(ペット)の愛護及び適正飼育管理の不況啓発活動などを行うために必要な知識・技能を取得します。動物取扱責任者の専任要件のひとつとして国や多くの自治体から認められています。
WaNでは、広い日本海や水族館でのフィールドワーク、1人1台水槽を担当する飼育管理など、 体験から学べる実習を多く取り入れています。
最短2年で水族館スタッフ、ドルフィントレーナーを目指す!
「海洋生物・自然環境」×「大学併修」で海洋生物のスペシャリストへ!
大学との進学と迷っていましたが、水族館スタッフになるための専門技術と知識を学ぶのはWaNが一番だと思いました!
日本海実習は海洋生物の生体を知りつくした先生と一緒だから出会える生物もたくさん。実践的に学べて楽しいです。
平間 あみ さん
長野県長野西高校出身地元の水族館への就職を目指して、学校を探していました。
海獣トレーナーの先生からフィッシュトレーニングを学べるという点に魅力を感じています。
海洋生物のプロである先生から学べる授業は初めて聞くことだらけで毎日刺激的です!
瀬戸 美夕 さん
山形県酒田光陵高校出身水族館のことならなんでもおまかせ!
水族館で活躍できるプロへサポートします!
今井 健介 先生
コツメカワウソとキングペンギンが大好きで実際に飼育員も担当していました!
一緒に好きな生き物についてお話しましょう♪
澁谷 こず恵 先生
高校3年間は、将来進む道を決める、重要な期間です。
ポイントは、「可能性の視野を広げること。」
君にとってベストな進路を選ぶためにも、まずは色んな場所に行き、情報収集を進めましょう。
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ドルフィントレーナー
国際ペットワールド専門学校 2020年3月卒業
「イルカの魅力を、もっと多くの人に知って欲しい」と思ったからです。
水族館でイルカのショーを見たことがきっかけにイルカを好きになった方も多いと思いますが、実際にドルフィントレーナーとしてイルカと一緒に時間を過ごす中で、より深いイルカの生態やなども分かってくるので、とても面白いです。
パフォーマンス後にお客様から声を掛けてもらえたり、拍手をたくさんもらえた時ですね。
小学生の時に家族と水族館でイルカショーを見たのが水生生物が好きになるきっかけでしたので、あの時好きになったことを仕事に出来ていると考えるととても感慨深いです。
日本海でのフィールドワーク実習やフィッシュトレーニングを学ぶことで、ドルフィントレーナーとして活躍できるスキルを学べることに魅力を感じました。イルカをはじめ様々な海洋生物の幅広い知識を学ぶことができたと思います。
1人1台、自分で考えたコンセプトの水槽を作って海洋生物の飼育管理を学ぶことができますし、学校で飼育をしている多様な海洋生物のお世話もしながらフィッシュトレーニングをしていきます。自分の水槽だけでなく、クラスメイトの水槽管理をサポートするなど、たくさんの経験を積むことが出来ました。
実際に仕事を始めてからも、経験が強く活きていますね。
ボランティアや校外学習に積極的に参加していました。
そういった機会は豊富に用意された学校でしたし、実際、それらの経験で培われた「コミュニケーション力」や「課題解決力」は、確実に今の仕事に繋がっています。何より楽しかったです。
はい。(笑)バンドウイルカが好きです。
一頭一頭、顔や性格が違ってとても個性的なんですよ!
もっとたくさんの人にバンドウイルカの魅力を知ってもらえるようスキルを磨いていきたいです。
8:00 | 出勤 |
---|---|
8:00~10:00 | 餌づくり |
10:00~16:00 | パフォーマンス、給餌(トレーニング)、掃除、動物観察、測温 |
16:00~17:00 | 掃除、片付け、日誌 |
飼育員
国際ペットワールド専門学校 2014年3月卒業
私は来園いただいた方々に、生きものの情報を1%でも多く覚えていただければという思いで仕事に取り組んでいます。
水族園内では各水槽ごとに水槽担当者が作った解説文が用意されています。
その解説文の前で、来園者の方が足をとめて読んでいただいている時が気恥ずかしい反面、とても嬉しく感じます。
大変なことを挙げていったらキリがありませんが、私が個人的に大変と思うことは生体の体調管理です。
当園では、開園前の見回りのタイミングで生体の状態チェックをします。そこでいち早く異常に気がつけなければ、取り返しのつかない事態に陥ることもある為、毎朝緊張しながら見回りをしています。
登校前に学校の近所で魚を釣って、学校が終わればまた釣りに行くような、学生としてはあまり模範的ではない青春時代を謳歌していました。笑
学校の置き釣竿見つかって先生に怒られることもしばしば・・・。
「生きものが好き」ということももちろん大切であると思いますが、水族館スタッフは基本的には接客業の内に入ります。生きものだけではなく「接客業が好き」「人と話を話をすることが好き」という人にとって、ものすごく魅力的な職業だと思います。
色々な専門学校の資料や説明会を見たときに、多くが入学した時点で「魚類コース」「イルカ・海獣トレーナーコース」といったコース選択する方式の学校でした。
生きもの全般が好きな私にとってはどちらの道に進めば良いかの判断が難しかったんです。
しかし、WaNでは魚類やイルカなどの鯨類、アシカなどの鰭脚類やトレーニングについてなど、様々な分野について学ぶことができることがわかり入学を決意しました。
あまり高校生の頃と変わらず、暇さえあれば釣りばかりしていました・・・。
ただ専門学生になって大きく変わったことは、同じ「魚好き」「釣り好き」の同級生が増えたことで、釣りに行く頻度が前以上になってましたね。笑
プライベートで他の水族園館に行くときがありますが、水槽を見ていると「病気出てないかな」「水槽汚れてないかな」といつもの仕事のように見てしまいます。
あとは、水槽のレイアウト全体を写真に納める今後の参考しようとしちゃいます。笑
一番といわれると悩みますが・・・、好きな魚類のグループはサケの仲間です。
中でもサクラマスがたまらなく大好きです。
実はサクラマスは、生涯川で生活をする「ヤマメ」、川を下って海へ降りる「サクラマス」と、2つの和名がある特殊な魚で、川の姿・海の姿・産卵のために川に帰って来た姿など、どの姿をとっても侘び寂びを感じる美しさがあるんです!
気になるという方はぜひ調べてみてください・・・。
ツウかどうか分かりませんが、水族館の水槽の中には、来館者の方にあまり見られたくない部分があります。
例えば、水槽の古い大きなキズ、目立つ配管などなど・・・。
そういった物がどのような努力で隠されているのかを意識してみると、飼育員目線で水槽を見れるかもしれません。
6:50 | 家から水族園前の浜に移動 |
---|---|
7:00 | 出勤前の釣り開始(ここで釣った魚は水族園に持ち帰ります) |
8:30 | 出勤・朝礼 |
8:40 | 水槽・生体の体調チェック |
9:00 | 開園 |
9:10 | 水槽掃除 |
10:00 | 調餌(餌準備) |
11:00 | 給餌(餌やり)・解説 |
12:30 | 昼食休憩 |
13:30 | 館内除菌 |
14:00 | 給餌 |
15:00 | 大水槽給餌 |
16:00 | 閉園準備 |
17:00 | 閉園・館内除菌 |
17:20 | 夕礼 |
17:30 | 退勤 |
飼育員
国際ペットワールド専門学校 2022年3月卒業
飼育員として、主に調餌や展示スペースの清掃を行っています。
水族館に関わる人たちの中でも、最も生物たちとの距離が近い仕事の一つだと思います。
もともと幼い頃、よく水族館には行っていたんですが、当時はまさかそれを仕事にしようとは考えてもいなくて。
で、高校生の頃、「将来どうしよう?」って、進路ですごく悩んでたんです。
でも、たまたま水族館に遊びに行ったとき、そこで見た大きくてキラキラした水槽、優雅に泳ぐ魚たちを見て感動したんです。
「あっ!私、こんな空間を作る一員になりたい」って思ったんですよね。
本格的に魚や海獣に興味を持ち始めたのは専門学校に入ってからです!それまでは名前くらいしか知りませんでした。
自分で水槽を持って生体飼育ができる環境があるんです。
単に生き物の生態について学ぶのではなく、実際に自分が生き物たちの責任者として、毎日お世話をします。
もちろん、先生が一緒に水槽を見て、丁寧に指導してくれるので、そういう面では安心でしたが、
ただ見ているだけなのと、実際に自分で生命を預かるのでは、生き物への向き合い方が大きく異なると思いました。
あとは、オープンキャンパスに参加して、学校の雰囲気が良いと感じたからですね!
先生も先輩も、みんなすごく穏やかで、優しくて、楽しかったんですよ!
それに、海洋生物を学ぶ設備がしっかり整っていましたし、動物がいる学校なのに臭いが気にならなかったのも驚きポイントでした!色んな学校を見学しましたが、普段から施設を綺麗に保てているかどうかは、動物系の学校において非常に大事だと思うんです。
「WaNなら私たちだけでなく、動物たちにとっても過ごしやすい環境だろうな」と感じました。
「新潟総踊り」というお祭りに参加したことです。
新潟で9月に開催される大きなイベントで、有志でチームを作り、一緒にダンスを披露するんです。
在学当時はコロナの影響もあり、実際に観客の前で踊ることは出来ませんでしたが、
チームのメンバーと沢山練習をして、本番で踊り切った瞬間はとても印象に残っています。
家にいる時は好きな映画や音楽を流しながらぼんやりとするか、ゲームをしています。
あとは、、、よく散歩をしていますね(笑)皆さんとそんなに大きくは変わらないと思います!
カニです!可愛くて、とっても美味しいので…。
「凡事徹底」つまり、当たり前のことをきちんとこなすこと、です。
海の生き物たち…つまり、「命」と向き合う仕事ですから、やっぱり一つ一つの仕事を丁寧にこなしていくことが、とても大事です。
それと、どんな時でも挨拶など、人として基本的なところは欠かさないよう心がけています。
8:10 | 出勤 |
---|---|
8:30 | 朝のミーティング |
9:00 | 自分に割りあてられた仕事を行う (担当する生物や役割は定期的にローテーションで変わります) |
17:30 | 退勤 |
企画管理・広報
国際ペットワールド専門学校 2022年3月卒業
私は2021年の3月にWaNを卒業して、4月から水族館で勤務しています。
仕事は企画管理・広報業務を中心に行っていますね!
小学校の授業で亀について発表したことがあったんです。
その時、同級生や先生から感想を貰ったり、興味をもってもらうことが嬉しくて。
その頃から「海の生物の魅力を伝える仕事っていいかもな」と思い始めました。
あと、せっかくなら体を動かせる仕事がしたくて。そうすると自然に水族館スタッフが将来の夢になっていましたね。
私にとっては、個人では飼育できない生物たちを普段から見られることがたまらなく楽しいですね!
大変なことは、電話対応です。(笑)
広報の仕事なので、お客様や関連する企業様からの連絡をお受けすることも多く、まだてんやわんやしています。(笑)
毎月WaNで開催されるオープンキャンパスのイベントスタッフをしていました。
具体的には、学校に来てくれた高校生や保護者の方のお出迎え、会場案内、
あとは、皆さんの前でフィッシュトレーニングの実演をお見せしたりしました。
元々動物が好きでオープンキャンパスに来てくれた方も多いですが、
校舎見学で私たちの水槽や海洋生物の魅力に触れてもらったことをきっかけに、海洋系学科に参加してくれる方もいらっしゃって、そんな方ともお話をしながら、次第に仲良くなったり、動物海洋生物や水生生物に興味を持ってもらったときは嬉しかったです!
考えてみると、いまの広報・企画の仕事にも当時の経験が繋がっているかもしれませんね。
他には、群馬のサファリパークでボランティア活動をしたことなどもありました。
「やりたい・興味がある仕事や夢があるならば、そのために必要な資格についてちゃんと調べておくといいよ」ですかね。
仕事の中には、資格や免許が必要なものもあります。せっかくやりたい事があるのに、準備不足で失敗するのはもったいないですから。
そういう意味では、WaNでは幅広く資格が取れるし、なりたい将来像に合わせて先生方がサポートしてくれるのでとても助かりました。
道を歩いていて、水辺があるとつい足が止まってしまいます。
じーっくり水面を見て、どこかに生き物がいないか探してしまうんですよね。
水族館に行くと、ついつい魚やイルカが可愛く泳いでいるところにばかり目が行ってしまいますが、
今度はぜひ、「解説パネル」を見ていただきたいです!水槽で泳ぐ生物たちの生態や特徴が分かりやすく書かれています。
解説を読んでから、改めて生き物を見ると、「ああ、だからこんな泳ぎ方をするんだ!」など、水族館スタッフの知識がたくさん詰まった内容になっていますので、水槽を眺める魅力がさらに深まりますよ!
8:30 | 出勤 |
---|---|
9:00 | 朝礼 |
9:30~17:30 | ミーティング、電話対応、企画作り、管内周回など |
17:15 | 退勤 |
飼育員
国際ペットワールド専門学校 2016年3月卒業
魚類、両生類、無脊椎動物などを担当しています。
普段は水槽のメンテナンスや調餌(餌の準備)、解説などを行っていますが、時々海や川に採集に行くこともあります。
個人で飼育できない生き物を飼育・繁殖してみたいと思ったからです。
物心がついた時から水生生物が好きで、いろいろな生き物を飼育しました。水族館スタッフになった今でも、家で10種類ほど飼育しています。
可能な限り担当している生き物の生息環境を見に行くことです。
水槽のレイアウトや飼育の参考にもなりますし、皆さんにより正しい情報が伝えられると思うからです。
嬉しかったことは、解説を聞きに来てくれたお子さんからお礼の手紙をもらったことです。生き物に興味を持ってもらうきっかけになれてとても嬉しかったです。
大変だと思うことは、細かな変化に気づけないと弱ってしまったり、死んでしまうこともあることです。その経験をもとにより良い飼育方法を考えていきたいと思っています。
学校の近くに就職したい水族館があったことが大きいです。授業後に水族館に行って、水槽を眺めてから帰ることもありました。
また、私は魚類が好きだったのですが、水族館に就職するならトレーニングも学んでおきたいと思ったので、海洋生物について幅広く学べるコースを選びました。
「他人と違っても気にしないこと」です。生き物を採集したり、飼育をしている人は周囲にいませんでした。自分は変わっているのかなと悩んだこともありましたが、人と話すきっかけになったこともあり、今では貫いて良かったなと思います。
特に興味があるのはヤドカリです。ヤドカリというと貝殻を背負っている姿を想像すると思います。実はあの貝殻は生まれたときから持っているものではありません。当館で育成しているヤドカリの貝殻は私たちが用意しています。貝殻を入れると自分の身体に合うかよく観察し、気に入ると素早く貝殻の中に入るんです。貝殻が体の大きさに合わず、ぎこちない動きをするヤドカリもいます。
海で貝を見つけたときも、あのヤドカリにちょうど良いかも…と考えてしまいます。
8:45 | 出勤・開館準備 |
---|---|
9:30 | ミーティング |
10:00 | 水槽メンテナンス・調餌 |
12:15 | 昼休み |
13:45 | 大水槽解説 |
14:00 | 水槽メンテナンス・給餌 |
17:00 | 閉館作業 |
17:30 | 退勤 |